目次
良かったところ
本書の最大の魅力は、各項目ごとに演習問題が用意されている点です。学んだ内容をすぐに実践できるため、理解を深めるのに非常に役立ちました。また、SQL初心者にも配慮された図解や概念の説明が丁寧で、初めてSQLに触れる人でも安心して学習を進められます。さらに、環境構築の手間が省かれているため、すぐに問題演習に取り組める点も評価できます。
悪かったところ
一方で、いくつかの点で改善の余地が感じられました。特にKindle版では固定レイアウトが採用されており、スマートフォンなどでの閲覧時に読みにくさを感じる場面がありました。また、演習用のテーブルの場所が明確に記載されていなかったため、解答用のテーブルを活用して進める必要がありました。この点は少々不便に感じました。
dokoQLは環境構築ないのはすごくいいですが、違うテーブルに移動する時に遅かったり、なんとなく使いにくかったです。
学んだこと
本書を通じて、以下のような内容を体系的に学ぶことができました。データベースの基本から実践的なSQL操作まで、初心者にとって必要な知識を網羅しています。
データベースの基礎
- データベースとは何か:データベースの役割や構造、種類について。
- データベース管理システム (DBMS) の概要:データを効率的に管理する仕組みを理解。
SQLの基本文法と命令
- 4大命令
- SELECT:データの検索
- INSERT:データの追加
- UPDATE:データの更新
- DELETE:データの削除
- 絞り込み:WHERE句を活用した条件検索。
データ加工と操作
- 検索結果の加工:
- DISTINCT:重複データの排除
- ORDER BY:並び替え
- OFFSET-FETCH:ページング処理
- 集計とグループ化:GROUP BYと集計関数(SUM, AVGなど)の活用。
- SQL文のネスト:サブクエリの使い方。
リレーションシップと結合
- リレーションシップの概念:複数テーブル間のデータの関連付け。
- 結合 (JOIN):
- INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOINなどを使ったテーブル結合。
データ管理の応用
- トランザクションとロック:データ整合性を保つための基礎知識。
- インデックス:データ検索を高速化する方法。
- ビュー:仮想テーブルの作成と活用。
- 採番とシーケンス:ユニークなIDの自動生成。
- バックアップ:データ保護の基本的な方法。
本書は、SQL初心者が基礎を固めるための教材として最適です。基礎的な知識だけでなく、実務で役立つ概念まで網羅されており、これからSQLを活用したい人にとっての第一歩にふさわしい内容だと感じました。
難しかったこと
内容のボリュームが多く、さらに初めて触れる概念が多かったため、全体を理解するのには時間がかかりました。特に、演習問題に取り組む際に、概念の復習が何度も必要だった点は苦労しました。
まとめ
演習問題を通じて着実に理解を深めることができる本書は、初心者に非常におすすめです。また、付属のドリルも最初の内容を思い出したり、理解度を確認するために大変便利でした。ただし、まだすべてを完全に使いこなせるわけではないため、今後も本書を参考に復習を続けながら実践に活かしていきたいと思います。
後から気づいたことですが、公式のGitHubにテーブル作るSQLが用意してあるみたいだから、環境整えてローカルで動かしても良かったかも…