目次
1. なぜ社内で学習コミュニティを運営したのか?
2024年4月から2025年2月まで、社内のメンバー10人とともに厨房設備士2級の通信教育を受講しました。
通信教育は基本的に個人で進めるものですが、私は「みんなで取り組めば学習を継続しやすくなるのでは?」と考え、社内で学習コミュニティを運営することにしました。また、レポート提出をあきらめないための自身の戒めとしても、このコミュニティが役立つのではないかと考えました。
コミュニティ運営の目的
- レポート提出のサポート
お互いに支え合いながら、全員が期限までにレポートを提出できるようにする。
- 相互監視による学習継続の支援
一人では挫折しやすいが、グループなら継続しやすい環境を作る。
- 将来の社内コミュニティ運営のための試験運用
今後、「業務効率化Tipsを共有する社内コミュニティ」を作りたいと考えており、そのための実験的な取り組みとして学習コミュニティを運営してみた。
ただ、振り返ってみると、「みんなのため」と言いながら、単なる自己満足や「コミュニティ運営をしてみたい」というエゴだったのかもしれないとも思う。
本当に参加者にとって意味のある場だったのか、そこまで深く考えずに進めた部分もあった。
2. 具体的な取り組み
✅ レポート提出前の答え合わせ会の開催
- 提出前に集まり、お互いの回答を見比べながら内容を確認。
- 一人では気づけないポイントを共有できた。
✅ 日程調整と会場確保
- 参加者ができるだけ集まれるよう日程と場所を調整。
- ただし、日程調整と熱量の問題で、参加者が固定化する問題が発生。
✅ 不参加者へのフォロー
- 当日参加できなかった人のために、自分の回答を共有。
- ただし、一方的な情報提供になり、議論が生まれにくかった。
3. 成果と良かった点
✅ レポート提出の安心感が向上
- 一人で学習するよりも、みんなで確認し合うことで「この内容で提出して大丈夫」と自信を持てた。
- 意見交換を通じて、自分では気づけなかったミスや抜けを修正できた。
✅ 小規模ながらコミュニティ運営の経験を積めた
- 10人規模のコミュニティを運営し、学習継続のサポートができた。
- 進行管理や日程調整を経験し、今後の業務にも活かせるスキルを得た。
- 次に社内で業務効率化コミュニティを作る際の参考になった。
4. 課題と改善点
❌ 成果が可視化できなかった
コミュニティを作ることが目的になってしまい効果測定を考えていなかったため、レポートの質や学習効果が具体的な数値で測定できなかった。
❌ PDCAサイクルを回せなかった
1年限定の取り組みだったため、試行錯誤しながら改善する機会が少なかった。
次回は、短期間でもPDCAを回せる仕組みを取り入れ、改善のサイクルを作ることを意識したい。
❌ 参加者が固定化してしまった
学習への熱量に差があり、積極的に参加する人とそうでない人に分かれてしまった。
より多くの人が参加しやすい工夫が必要だった。
5. 改善のアイデア
✅ アドバイザーを巻き込む
- 厨房設備の知識が豊富な先輩や資格取得者を招き、より充実した学びの場を作る。
✅ 参加しやすい仕組み作り
- オンライン参加の導入
現地に来られなくても参加できるよう、オンライン会議ツールを活用。
- 学習の進捗共有
進捗を記録し、全員がどこまで進んでいるか見える化。
- 少しでも関われる仕組み
「答え合わせ会は難しくても、LINEで1つ質問を投げるだけでもOK」など、気軽に関われるよう工夫。
6. 運営してみて感じたこと
📌 人によって学習への熱量が違う
- 全員を同じように巻き込むのは難しく、個人の自主性に任せすぎた。
- もう少し「どうしたら関わりやすくなるか」を考えるべきだった。
📌 小さな取り組みでも、コミュニティ運営の経験は仕事に活かせる
- イベントの企画、日程調整、進行管理など、業務にも役立つスキルが身についた。
📌「みんなのため」と思っていたが、自己満足だった可能性もある
- コミュニティを作ったこと自体に満足してしまい、参加者の本当のニーズを深く掘り下げることができていなかったかもしれない。
- ただの「自己満足」に終わらせないためには、今後はもっと「本当に役立つ場になっているか?」を考えながら運営していくことが必要だと感じた。
7. まとめ
- 社内で学習コミュニティを運営し、レポート提出の支援を行った。
- 一定の効果はあったが、参加者の固定化や成果の可視化が課題として残った。
- 運営の目的を「みんなのため」と考えていたが、実際は自分がやってみたかっただけの部分もあったかもしれない。
ただ、それによって得た学びも多く、試行錯誤すること自体に価値があったと感じている。 - 次回は、「本当に役立つ場になっているか?」を意識し、以下のような工夫を取り入れたい。
- 参加のハードルを下げる仕組み(オンライン参加・進捗共有など)
- 目的と成果の可視化(アンケートや進捗の見える化)
- 参加者のニーズを事前に把握し、適切な運営方針を考える
- 今回の経験を活かし、次は「業務効率化Tipsを共有する社内コミュニティ」の立ち上げに挑戦したい。