目次
はじめに
私がHappinessChainに入会して本格的にプログラミング学習を始めて1年が経過しました。2024年8月1日〜2025年7月31日の1年間に取り組んだWeb開発の学習と実装の記録です。
自分がしたことを可視化することで、1年間でやれたことと今できることを明確にし、その積み上げを「根拠のある自信」に変えていけたらと思い、本記事にまとめました。
フェーズ1:基礎技術と学習サイクルの確立(2024/08–12)
- 技術
- フロント:HTML/CSS(Flexbox)
- バックエンド:Ruby/Python/SQL(SELECT/UPDATE/DELETE/INSERT)
- ツール:Linuxコマンド、Git/GitHub、Docker
- 概念:RESTの基本
- 進め方
- アウトプットの習慣化(学んだ内容を短く言語化→公開)
- 日報・月報での定量・定性の両輪管理
- 効き目(所感)
- 書く→理解が定着。復習ポイントが明確に
フェーズ2:フレームワークで実装を回す(2025/01–07)
プロジェクト1:ECサイト(Django)
- アプリの全体像を掴むこと(データ設計/機能分解/本番考慮)
- カート、チェックアウト、プロモコード、Herokuデプロイ、Cloudinary連携
- 学び
- 初期のテーブル設計が後半の開発コストを左右。
- ローカル完結では見えない外部サービス連携・本番運用の壁を体感。
プロジェクト2:X(旧Twitter)クローン
- より複雑な要件に耐える設計・実装と、開発体験の改善
- 実装
- 認証:
django-allauth
(メール)+GitHub OAuth - 品質:
flake8
+pre-commit
- 機能:カスタムユーザー、プロフィール、ページネーション、投稿フォーム 等
- 認証:
- 学び(所感)
- 環境構築の理解が一段深まった(SCSS、依存関係、設定差異の扱い)。
- 一度秘密鍵をコミットしてしまい、環境変数分離/
.gitignore
/運用ルールの重要性を痛感。
自動化で作業を軽くする
月報・週報自動生成
GitHub Actions+Gemini APIで、日報Markdownの集約と要約を自動化。作成時間を大幅短縮。
通知Bot
GAS×Discord:サイトの更新を検知→Discordへ通知(例:セール、抽選情報)。
KIRARA日報用拡張機能
KIRARAに記載した日報を、生成AIでX投稿向けに自動要約し、HTMLパラメーター経由でワンクリック投稿できる仕組みを実装。
「人がやらなくていい反復」は積極的に自動化省力化。記録と配信の自動化は学習の継続がしやすくなると実感している。
成果
- 技術の幅
フロント基礎 → Djangoバックエンド → Heroku/Cloudinary → CI(Actions)→ GAS連携。
- 問題解決の型
実装 → 失敗 → 原因特定 → 再実装 → 記録、を繰り返す運用に定着。
- 学習時間
1年間の総計は797.5h
- ブログ記事作成
1年間で作成した記事数は34記事
課題と改善
- 学習時間の波
- 課題:月ごとの変動が大きい/直近は確保が難しい月があった。
- 改善方法:次タスクを常時可視化(Timesや専用ノート)。
- 設定・初期化でのミス
- 課題:デプロイ設定/命名変更/鍵管理でつまずきが再発。
- 改善方法:チェックリスト運用(環境構築・デプロイ・命名変更・マイグレ)+pre-commitに秘密情報検査。
- 本番とローカルの差異
- 課題:挙動差での原因特定に時間を浪費。
- 改善方法:環境分離の徹底(env別設定)+デプロイ前ドライラン+監視ログの標準化。
- 大きく着手→手戻り
- 課題:機能粒度が大きいほど設計のズレが後半で顕在化。
- 改善方法:単機能・短サイクルの原則(小さく作る→段階実装→レビュー→本実装)。
まとめ
この一年で積み上げた学習時間は合計 797.5時間。
目標の1,000時間には届かなかったものの、基礎から始めてDjangoによるWebアプリ開発/API連携/各種自動化まで自走でやり切れたのは確かな自信になった。継続が得意ではないと思っていた自分が、波はありつつも手を止めずに前へ進めたこと自体が大きな収穫だ。
この成果は、HappinessChainというコミュニティとHC生の頑張りに背中を押され、「やらなきゃ」と思えたこと、そして妻が時間を作ってくれたおかげだと感じている。
改めて、自動化・省力化が好きだという自分の傾向もはっきりした。手作業を仕組みに置き換えるたび、学びが確かな前進に変わる感覚があった。
次の一年は、目標のWeb系エンジニア職に就けるように、着実に努力していきたい。