目次
この記事でやること
この記事では、ChatGPT Free + Notion Free + Notion Pluginを使って、転職活動用の環境を実際にゼロから作ります。
AIやNotionをほとんど触ったことがない人でも進められるように、操作の意味をできるだけ省略せず説明します。
最初にChatGPTで「転職活動」Projectを作り、そのProjectの中ですべての準備を進めます。
完成すると次の構成になります。
ChatGPT Project「転職活動」
↕
Notion
└─ AI転職活動
├─ マスタープロフィール
└─ 求人管理
STEP 0:用意するもの
必要なのは次の2つです。
- ChatGPTのアカウント
- Notionのアカウント
この記事では無料プランを前提にします。
2026年9月10日時点で、筆者のChatGPT Free + Notion Free環境では、Notion Pluginからページの読み取りと書き込みを確認しています。
提供状況はアカウントや地域などによって変わる可能性があるため、最初に接続できるか確認します。
STEP 1:ChatGPTに「転職活動」Projectを作る
まずChatGPTで新しいProjectを作り、名前を「転職活動」にします。
Projectは、同じ目的のチャットや共通ルールをまとめておく場所です。
今後、転職活動に関する相談は基本的にこのProjectの中で行います。
これ以降の作業は、作成した「転職活動」Projectの中で進めます。
STEP 2:ChatGPTとNotionを接続する
ChatGPTのPlugin DirectoryからNotionを探し、InstallまたはConnectを選びます。
Notion側でアクセス許可画面が表示されたら、ChatGPTから使いたいNotionページへアクセスできるように許可します。
接続できたら、まず個人情報を含まないテスト用ページで動作確認します。
ここでもNotionを自分で操作してページを作る必要はありません。テスト用ページの作成もChatGPTへ依頼します。
テストページを作る
↓この枠を全部コピーして、ChatGPTへ貼り付けてください。
@Notion
Notionとの連携テストをしたいです。
「連携テスト」という新しいページを作り、本文に
「これはChatGPT連携テストです。」
と書いてください。
同名のページがすでにある場合は重複して作らず、そのページを使ってください。
作成または確認できたページを報告してください。 ChatGPTから「連携テスト」ページを作成または確認できたと報告されたら、続けて読み取りと書き込みを確認します。
ChatGPTの「転職活動」ProjectでNotionを選び、次の文章を送ります。
読み取りテスト
↓この枠を全部コピーして、ChatGPTへ貼り付けてください。
@Notion
私のNotionにある「連携テスト」ページを探して、内容を教えてください。 「これはChatGPT連携テストです」と返れば読み取り成功です。
次に書き込みを確認します。
書き込みテスト
↓この枠を全部コピーして、ChatGPTへ貼り付けてください。
@Notion
「連携テスト」ページの末尾に
「ChatGPTから書き込みできました」
と追記してください。 Notion側で文字が追加されていれば書き込みも成功です。
うまくいかないとき
Notionが見つからない場合は、まずPlugin DirectoryでNotionが接続済みになっているか確認します。接続済みでもページを見つけられない場合は、Notion側のアクセス許可で「連携テスト」ページを含む範囲が許可されているか確認してください。
読み取りはできるのに書き込めない場合は、ChatGPTに書き込み確認や許可画面が出ていないか確認します。また、Notion側で対象ページに編集できる権限があるか確認してください。
それでも動かない場合は、個人情報を入れた本番ページへ進まず、まず「連携テスト」で読み書きできる状態にしてから次へ進みます。
テストページを削除する
読み取りと書き込みの確認が終わったら、テスト用ページは不要なので削除します。ここもChatGPTへ任せます。
↓この枠を全部コピーして、ChatGPTへ貼り付けてください。
@Notion
先ほど連携テストに使った「連携テスト」ページを削除してください。
削除する対象が「連携テスト」ページであることを確認してから削除し、完了したら報告してください。
STEP 3:Notionに転職活動用の環境を作る
ここからNotion側を作ります。
自分でデータベースを一から作るのではなく、ChatGPTへ次の文章をコピーして送ります。
構築用プロンプト
↓この枠を全部コピーして、ChatGPTへ貼り付けてください。
@Notion
転職活動に使うNotion環境を作ってください。
目的:
ChatGPTから自分の経歴・スキル・希望条件を参照し、
求人評価、応募書類作成、面接対策、応募状況管理に使います。
次の最小構成を作ってください。
1. 親ページ
ページ名:AI転職活動
2. 親ページの中に通常ページ
ページ名:マスタープロフィール
マスタープロフィールには次の見出しを作ってください。
・基本情報
・現在の仕事
・職歴
・スキル
・実績・成果
・得意なこと
・苦手なこと
・転職理由
・希望職種
・希望年収
・勤務地・働き方
・NG条件
・今後のキャリア
・応募書類や面接で使えるエピソード
各項目の下には「未入力」と書いてください。
3. 親ページの中に「求人管理」というデータベース
以下の項目を作ってください。
・求人名:タイトル
・会社名:テキスト
・職種:テキスト
・求人URL:URL
・適合度:数値
・応募判断:選択肢「応募」「保留」「見送り」
・選考状況:選択肢「検討中」「応募済」「書類選考」「面接」「内定」「不採用」「辞退」
・強み:テキスト
・懸念点:テキスト
・面接で確認すること:テキスト
・最終確認日:日付
面接管理など別のデータベースはまだ作らないでください。
すでに同名のページやデータベースがある場合は、重複して作らず既存内容を確認してください。
作成後、実際に作成したページとデータベースを報告してください。 ChatGPTがNotionへの変更内容を表示した場合は、内容を確認してから許可します。
STEP 4:作成されたNotionを確認する
Notionを開き、次のようになっているか確認します。
AI転職活動
├─ マスタープロフィール
└─ 求人管理 マスタープロフィールは、自分の職歴・スキル・実績・希望条件などの最新情報をまとめるページです。
求人管理は、検討を続けたい求人を1件ずつ記録する表です。
「データベース」という言葉が難しく見えても、最初は求人管理用の表と考えれば十分です。
STEP 5:ChatGPTとの会話でマスタープロフィールを作る
マスタープロフィールを最初から自分一人で書こうとすると、何を書けばよいか迷いやすくなります。
そこでChatGPTに質問してもらいます。
プロフィール作成用プロンプト
↓この枠を全部コピーして、ChatGPTへ貼り付けてください。
@Notion
「AI転職活動」の「マスタープロフィール」を確認してください。
このプロフィールを転職活動で使える状態にしたいです。
私に必要な質問をしてください。
ルール:
・一度に大量の質問をしない
・答えやすい単位で質問する
・私が答えていない内容を推測しない
・会社名、年収、実績、資格など事実が必要な内容を勝手に作らない
・回答が曖昧な場合は確認する
・十分な情報が集まった項目から、私に確認してNotionへ反映する
・応募先ごとに変わる文章ではなく、事実と希望条件を中心に整理する
まずは現在の仕事と職歴から質問してください。 質問には普通の会話と同じように答えます。
例えば、
今の仕事は厨房設備のレイアウト設計です。
8年くらいやっています。 程度でも構いません。
ChatGPTに追加質問してもらいながら、内容を少しずつ整理します。
STEP 6:Project Instructionsを設定する
マスタープロフィールができたら、ChatGPTの「転職活動」Projectに共通ルールを設定します。
Project Instructionsは毎回入力する文章ではなく、このProjectでChatGPTに守ってほしいルールを最初に1回設定する場所です。
次の文章をProject Instructionsへコピーします。
Project Instructions
↓この枠を全部コピーして、Project Instructions欄へ貼り付けてください。
このProjectは転職活動のために使用する。
【プロフィール情報】
私の職歴、スキル、実績、希望条件、転職方針については、
Notionの「AI転職活動」内にある「マスタープロフィール」を最新の基準情報として扱う。
プロフィール情報が必要な場合は、必要に応じてNotionを確認する。
過去のChatGPTの会話内容とNotionの内容が異なる場合は、マスタープロフィールを優先する。
Notionに書かれていない経歴・実績・スキルを推測で追加しない。
【求人評価】
求人を評価するときは、求人票とマスタープロフィールを比較する。
次を区別して扱う。
・確認できたプロフィール上の事実
・求人票に書かれている条件
・AIによる評価や推論
・確認できていないこと
年収、勤務地、雇用形態、仕事内容など重要条件が確認できない場合は、不明と明記する。
【応募判断】
求人ごとに次を整理する。
・適合度 100点満点
・応募 / 保留 / 見送り
・合っている条件
・不足している条件
・活かせる経験
・懸念点
・面接で確認すべきこと
AIの評価だけで応募を自動決定しない。最終判断は私が行う。
【応募書類】
履歴書、職務経歴書、応募文を作成するときは、マスタープロフィールにある事実のみを使用する。
経験や成果を誇張しない。
求人に合わせて強調する順番や表現を変えてよいが、事実を追加しない。
【Notionへの書き込み】
「保存して」「Notionに記録して」など、私が明示した場合のみ求人管理へ書き込む。
マスタープロフィールは、私が明示的に変更を依頼した場合だけ更新する。
AIの推測をマスタープロフィールへ書き込まない。
STEP 7:求人1件で動作確認する
最後に、実際の求人を1件使って環境全体を確認します。
転職活動Projectのチャットで求人URLを渡し、次のように聞きます。
この求人どう?
Notionのマスタープロフィールを基準に評価して。
まだNotionには保存しないでください。 確認したいポイントは、ChatGPTが実際にマスタープロフィールを参照し、求人内容と比較しているかどうかです。
評価に納得できた求人だけ、
応募候補としてNotionの求人管理に保存して。 と依頼します。
Notionの求人管理に1件追加されれば、構築は完了です。
構築後は長いプロンプトを毎回使わない
ここまでの長いプロンプトは、主に初期設定のために使います。
Project Instructionsが設定された後は、普段の転職活動では、
この求人どう? 応募候補として保存して。 この会社の一次面接対策をして。 のような短い指示で使える状態を目指します。
次の記事では、完成した環境を使って求人を見つけてから応募・面接までどう進めるのかを、実際の流れに沿って説明します。
シリーズ記事
まとめ
構築の順番は、ChatGPT Project → Notion接続 → Notion構築 → プロフィール作成 → Project Instructions → 求人で動作確認です。
Notionを学んでから始めるのではなく、ChatGPTと会話しながら必要な環境だけを作ります。
プロンプトも別ページへ飛ばさず、使うSTEPのすぐ下に置くことで、この記事だけを上から順番に進めれば完成できる構成にしています。